ようやく夏日から解放されたと思ったら、この寒さで初秋はどこへやら。でも先週あたりからようやく秋の香りの定番である金木犀の香りに包まれるようになりました。
今年3月に東急新横浜線が開業したおかげで、日吉駅から二俣川駅まで直通で行けるようになりました。二俣川駅に直結しているのが、旭区民文化センター「サンハート・音楽ホール」、私がよくホール練習で使わせていただくホールの一つです。
階下が商業施設のため、ロビー周辺は賑わいが感じられますが、一歩音楽ホールの空間に入ると打って変わって静かな世界が広がり、はじめて訪れる方は驚かれるようです。
100名規模のホールとしては天井が高く残響も豊か、ピアノはスタインウェイ。アール・デコ調のきりっとした天井のデザインなど、レトロっぽさがあるところも私好みのホールです。
今月このサンハート音楽ホールで、本番が近い生徒さんの「ホールレッスン&弾き合い会」を行いました。
初めての会場、楽器で、はじめこそ左右のバランス感覚などに戸惑いつつも、すぐに自分たちの音楽に没頭してくれました。
限られた時間ということもあり、いつも以上に真剣に私の言葉に耳を傾けてくれている様子に、こちらの気もおのずと引き締まります。
感じたことを全て伝えるのではなく、ホールだからこそ確認しておくべきこと、必要のないことは私の方で選り分けて、アイデアを出していきます。
そのうち、「ペダルが濁ってなかった?」など生徒からも問いかけてきてくれてペダリングを変えてみたり、キラっと響かせる音の鳴らし方がわかると嬉しそうだったり。仕上げに向けて細やかでよりパンチの効いた演奏へと変わっていきました。
本番は自信をもって、思い切って弾いてきてくださいね!
舞台という特別な場、お客さまが目の前にいて、普段使い慣れていない楽器で自分のベストパフォーマンスを実現することは難しいですが、ホール練習という疑似体験を通して、本番で弾く音のイメージや体の使い方をインプットして普段の練習につなげることはできます。
「練習は本番のように。本番は練習のように。」
本番では何も特別なことはしない。これまで行ってきたことをする。スポーツでも勉強の世界でも共通することだと思います。本番では、これまで何十回、何百回弾いたうちの何回目かが必ず出ます。それなら、いい練習を積み重ねておく方が良いですよね(^-^)
教室の弾き合い会は、12月に同じくサンハート音楽ホールで行います。弾き合い会は、人前で弾くことに慣れるための場。自分を成長させるステップとして、ミスを恐れないで舞台で弾くことを楽しんでいただければと思います!